FUJIのロードバイクを1インチアヘッド化+

2021年9月24日

前職店舗からのお付き合いで選んでいただいた、Fujiのストリートロードバイクともいえる、

バラッドオメガ

完成して販売されている車体では少なくなったスレッドフォーク仕様な少数派ロードバイク。

この車体を使い都内をデリバリーで雨でも走りまわる過酷な使い方が原因か、ヘッドパーツの固定がゆるみやすい。

スレッドフォークの為なのか、ヘッドパーツのグレードなのか・・・。

もし緩みに気づいた場合調整するには32mmのレンチが必要な為、出先での修理は少し大変。

バラッドオメガはマイナーチェンジでアヘッドフォーク仕様に切り替わっていたので、そこも答え合わせなのかな~

今回3年程度乗り続けいよいよとオーバーホールのご依頼で、合わせての不満点を解消すべく

  • スレッドフォークからアヘッドフォークへごっそり交換。(六角レンチで調整可能+ハンドル回りの剛性UP)
  • ブレーキ・シフトワイヤー等消耗品のチェック、必要ならば交換
  • 全体を洗浄するついでにハドラスコーティング施工

これからしっかり乗り倒す気持ちがあふれるマシマシなご依頼。

まずは3年分にわたる邪悪な思い出をリセットすべく分解洗浄!

チェーンリングや変速機等チェーンが動く部分に触れている部分は、普段目が届きにくいだけでチェーンオイルを吹くのみで洗浄をしないと結構なことになっています。

オフロードは行ってないと思います。

ここまでくるとパーツクリーナーでは落ちません、前段階で物理的にこそぎ落したほうが早いです。

洗浄が終わればキレイキレイ。

各部の清掃を進め、合わせてその他もチェックでハブの玉押しが痛んでいた為

中身のボールベアリングと合わせて玉押しも交換。

右は×

分解した後にはハドラスのガラスコーティングを施工。

フォークは上下のスレッドフォークのパーツを打ち外し、新しくアヘッドパーツを圧入。

最近は珍しい1インチアヘッドフォークを調達して差し替え。

1インチヘッドのフレーム周りはJIS規格とITA規格がありますが、今回の仕様変更でITAフレームにJISフォークのハイブリッド仕様へチェンジ!

次回スレッドフォークに戻すときに、片方の直径だけ測ってパーツを手配すると痛い目を見るぜ!

アヘッド化に伴いハンドル回りを見栄え良く、ホリゾンタルフレームに73度ステムでビシッと水平ライン。

おもしろカーボンシートポストも導入。

veno モーションカーボンシートポスト

積極的にカーボンをしならせる作りで地面からの突き上げが少なくなりそう。

仕上げに選んでいただいたパープルカラーをメインに据え、お客様の許可もいただけたので、勝手にオレンジをブッ込み全体の調和を図る。