ジオスのツーリングロードをオーバーホール
がっつり系のオーバーホールのご依頼。
このスタイルになるまでに色々とカスタマイズが施されている状態。
ブレーキ力を上げるためにカンチブレーキからディオーレのVブレーキへ入れ替え。
本来はSTIレバーとVブレーキは互換性がなく、ブレーキの立ち上がりが急角度でだいぶシビアなブレーキコントロールですが、オーナー様は長い間この仕様でなれてしまったようで、今回はこのまま。
目立った症状は
- クランクがガタガタとあきらかな異常
- フロントホイールハブからベアリングの不調感
- ブレーキワイヤーサビ
- ヘッドベアリングも回転不調
- ペダルもガタガタ
丈夫なシマノホローテッククランクのベアリングがダメになるほど過酷な状況で使われていて、そのほかの部分からも回転軸のメンテナンスがメイン内容。
オーナー様との打ち合わせから
- 丸洗い
- 駆動系(クランクセット、チェーン、スプロケット)交換
- オーバーホールできるベアリングは洗浄してグリスアップ
- 消耗品はチェックして怪しければ交換OK
メンテを進めて発覚したことは
ベアリング全滅・・・。
ヘッドパーツはグリスが抜けきってボールに錆がまわり、玉受け・玉押しにもうっすら傷が入り始めていたため、交換。
少しでも耐久力を上げたいのでヘッドパーツごとシールドベアリング仕様へ入れ替え。
ハブベアリングも玉押し、ボール共に傷が入り再利用不可。
クランク・ボトムブラケットはボールベアリングが割れて、構造が崩壊。
すべての回転部をリフレッシュ後、再利用できる部分は再利用して適切に調整。
元通り旅する自転車に仕立て直しができました。