bd-1シートクランプの対策

何度かメンテナンス、カスタマイズを繰り返している当店のお客さんのbd-1。

現行のbirdyと比べて製造年からかなりの年月が経っている+車体構造の合わせ技であちらこちらにクラックが
発生してしまうことがあります。

前回のメンテナンスでシートポストとハンドルステムは交換済み。

今回の内容はお客様とのご相談の結果、実験的措置としてクラックが発生してしまったら当店ではお手上げになるシートクランプ部分を工夫してみる

検索すれば実際にクランプ部分が割れてしまっている車体を見ることができます

  • 見た目は悪くても日常使用に耐えられるように
  • 車体側の加工はなるべく最低限orいざとなったら元に戻せるように無加工

手順

現行のbirdyで使われているシートクランプを取り寄せて、旧型のbd-1にあてがいおさまりが悪いフロント側
下半分をハンドリューターで削り薄く加工。(通常と違いまっすぐでなく、ナナメになるため)

フレーム側溶接ビードに接触して奥までクランプがはまらず、シートクランプとシートポスト間に隙間があるため、隙間を埋める目的と仮想的にシートパイプを延長する目的でシートクランプ内側にステンレス棒を接着。
接着部分は表面積を稼ぐために少し削りくぼませる

純正クランプ部分を残してダブルクランプ仕様で仕上がり

非常時には純正に戻し万が一に対応

結果

お渡し前に試乗してサドルが下がってこない固定力があるのを確認、お客様にも実際使っていただきひとまず問題がなさそうなので経過観察

注意点

  • 車体の個体状況で今回のように、車体側完全無加工ではできないのかもしれない
  • 頻繁にサドルを上げ下げする使い方はシートポスト側に多くの傷がつく

思い入れがあって気を付けながら、これからも乗ってあげたいのであれば事前対処は有りかもしれない